まずはじめに、アンバサダー521XLTとは・・何か?
1980年代、ABU社は円形リールからの離脱を試みる。
その正統な主力機が、ULTRA MAG 。
ULTRA MAG は改良を受け、ULTRA MAG XLへと変化し、
最終的に、 XLT となったのである。
521とは?
このネーミングが最大の失敗だった。
ポリシーのないマーケティングに翻弄され、
ABUのトップモデルにも関わらず、
位置づけがあいまいなものとなってしまった。
マーケットに混乱を引き起こし、
顧客の疑念を生む結果となった。
歴史的評価
結果的に、521XLTは、
スウェーデンABU社によって設計開発された
最後の機種となったのである。
すなわちこのリールこそが
The ABU であり、伝統なのである。
歴代機種
85-0
・XLT(初代)
・ウルトラマグの後継
・レベルワインドは、ウルトラマグ型2本シャフト
・ハンドル、リテーナー(板金)
85-1
・XLTのマイナーチェンジ
・レベルワインド新型。シングルシャフトのXLTオリジナル型
・
・ハンドル、リテーナー(立体プラスチック)
85-1には「521 PLUS」という名前違いのモデルがあった(XLTがつかない)
・仕様は同じと思われる
・スプールが赤色のバージョンあり
・1021、821、521のシリーズで売り出した
85-2
・521XLTに名称変更
・(中身は85-1と同じ)
・
・ハンドルが途中で3型の平型ゴムタイプに変更されたかも
85-3
・521XLTのマイナーチェンジ
・レベルワインドガイド新型。セルフセンタリング(スプリング式)採用
・ハンドル変更(平型ゴムタイプ)
・ドラグ変更(マドラー型)
・スプールのベアリング(2個→1個)1個はブッシングになった
・派生モデル:521XLT PLUS SPRINT(88-0)
521XLT SYNCRO(88-0)
85-4
・マイナーチェンジ(コストダウン)
・フローティングレベルワインド廃止
・オートマグのイニシャル固定方法変更(プレート→トーションスプリング)
・ピニオンギヤ変更(スプールシャフト、スプール側のエンゲージプレートもセットで変更)
・ハンドル下のワッシャー減少(3→1)
・
・派生モデル:521XLT SYNCRO(88-1)
XLT1 2SPEED(89-0)