Bass Pro Shops 専用モデル
ロイヤルエクスプレス Royal Express
漆黒の王室急行列車
ディーラー特注のスペシャルバージョン
という意味ではイマエやガンナーに通じるものですが
年代的にはこちらの方が先です。
時系列をたどりながら、変化を確認していこう
88-0型
初代。1989年ごろ発売
ギア比6.3、アクスル一体スプール、シングルアームクラッチ、
樹脂パーツによる軽量化(リールフット、ピニオンヨーク、
キャリッジスクリューカバー)
樹脂化については、ABU本家モデルのC3より
意欲的に新技術を採用している。
もしかしたらアメリカ主導の開発が行われた?
いずれにしても相当な資金投入していることは確かで
バスプロショップ側がこのリールを本気で売ろうと
考えていたことがうかがわれる。
ボディカラーは艶有りの黒。ハンドル回りや
メカニカルブレーキノブも真っ黒、
フットまでカーボンブラックで、
金属はラインキャリッジだけが目立つ
6.3のギアは、5000 SPRINTのものを流用
ピニオンヨークは、この仕様を出発点として
現行ヨークに発展したことが形状から見て取れる。
筆者はこのヨークは現物に触れた経験はないが
機械工学的な観点で見ると、耐久性、操作性に
不完全な点があっただろうと想像される
事実、弱点克服のための改良設計が実施され、
最終的に、最高の節度感および操作安定性と
評価の高い現行ヨークが誕生し、
パーミングカップのサムバー仕様は完成に至る
89-0型
アクスルレススプール化(ウルトラキャスト)
990X型
4600Cと同様に設計ナンバーがハイフン無し4桁に移行
前述の改良ヨークが両者に採用される。
ドライブ軸受ボールベアリング化(C3)
途中でギア更新(5000SPRINTの歯形を改良)
020X型
IAR採用、サムレストERGOデザイン化など
4600Cと歩調を合わせて改良が重ねられた
(1992頃~1999頃)
日本に輸入されたロイヤルエクスプレスは
ほとんどこの時代のモデルである
090X型
最終型。2000年ごろ。ハンドルノブ角型
参考情報(他サイト)
ROD&RUN:ABU アンバサダー 4600C ロイヤルエクスプレス
ABU Royal ExpressⅡ | ガラパゴス雷魚マンの釣りブログ
専用リムステッカー
グラファイト コンポーネンツ
最後に個人的所感
ロイヤルエクスプレスとは何だったのか。
軽量ボディの4600番アンバサダー、
ハイスピードギア、お手頃な価格設定、
最も市場に求められている仕様なはず。しかし
日本ではほとんど存在感が無い。
人気のない理由としては、
1.見た目。真っ黒でアンバサダーらしくない。
アンバサダーにふさわしいエレガントがない
2.バスプロショップスで数を売るために企画された
安物と誤解されている。SWEDENイメージに乏しい
3.プラスチックはアンバサダーファンに嫌われる
4.並行輸入(保証無し)
5・メディアで宣伝していない。有名プロが使ってない
1990年代は並行輸入品を扱っているお店も多かった
安っ~