1952年、ABUはAmbassadeur 5000でリールデザインに革命を起こした。1980年代半ば、ABUはこの偉業を再び成し遂げるべく、大規模な研究プログラムを開始した。目標は、次世代リールのデザインを決定することだった。
日本メーカーに対抗するために、革新的なデザインと、史上最高レベルの機能を備えたリールが必要だった
未来的なデザイン(a unique teardrop low profile design)
そして
数々の装備(23項目!)
右側パネル(command Panel)
リールの操作の中心であるコマンドパネルは、リールのコントロールセンターであり、
すべての調整を手の届くところに配置し、アングラーが状況に応じて最適な
フィッシングモードを選択できるようにしました。その機能とは
<FAST CAST CONTROL>
このリールにはサムバーとプッシュボタン両方が付いており
FAST CASTスイッチによりサムバーを無効にすることができる
<FLIPPNG>
フリッピングモードとキャスティングモードを切り替える
<LINE ALARM>
クリック音によってストライクを知らせる
<ANTI REVERSE>
ハンドル逆転on-off
<MECHANICAL BRAKE>
メカニカルブレーキのノブは通常スプール軸の上に
あるが、1021はオフセットされている。その結果
ハンドル軸から離れるため操作性が向上している
また、レバーでスプール軸を押す機構を採用しており
通常の方式より細かい調整が可能となっている
その他の主要な特徴
<GRAPHITE CONSTRUCTION>
一体成型のグラファイトフレームを採用。
金属製のプレートをハンドル側に内蔵し、
そこにドライブギア、クラッチ機構、コマンドパネル
を搭載する
<BAYONET SPOOL ACCESS>
工具を使わずに1-1/4回転でサイドプレートが脱着可能
<SPEED ADJUSTABLE MAGNET BRAKE>
ブレーキ力の調整はスライドバーで行う
AUTO MAG
<FREE FLOATING LEVEL WIND>
分離式、浮動式レベルワインダー
<HIGH SPEED RETRIEVE>
ギヤ比 4.7:1
<SOFT TOUCH HANDLE GRIP>
ティアドロップ形状のハンドルノブは、
リール本体のデザインと統一性を持たせた
発売初期のごく一部にこの名前が用いられたが
すぐに変更され、ambassadeur 1021となった
日本への導入は後者のみだが、ポラリスという
名前は日本人の間でもよく知られている
開発・デザイン
アメリカのヘンリードレイファス
美しいティアドロッププロフィールは、LITEシリーズに
受け継がれて多くの派生機種を生んだ
成功しなかった試み
新しいABUの試みは保守的なアンバサダーの顧客には
受け入れられず販売は伸びなかった。1021は3年ほどで
カタログから消えた。複雑なメカニズムによる不具合も
少なくなく、同時にメンテナンスの妨げにもなった。